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GEZAN×GHPD×三宅唱
GEZANは大阪で結成され、現在東京を拠点に活動しているバンド。レーベル〈十三月の甲虫〉を主催しており、<全感覚祭>を毎年開催(今年は大阪で10月)、唯一無二のサウンドスケープとその圧倒的なライブパフォーマンスで、国内外問わずフォロアーを獲得し。今年の10月にはニルヴァーナらとの作品で著名なスティーヴ・アルビニをプロデュースに迎えた4枚目のフルアルバム『Silence Will Speak』をリリースする。 〈GHPD〉(Gami Holla Production Development)はSIMI LABのOMSBとHi’Spec、USOWA、<FLATTOP>主催のYELLOWUHURUが昨年立ち上げたコレクティブ。これまでOMSBとYELLOWUHURUがMIX CDをリリースしている。 GEZAN -BODY ODD feat. CAMPANELLA, ハマジ, LOSS, カベヤシュウト, OMSB GHPD - 『BODY ODD』(Official Music Video) 村上淳主演の『Playback』、OMSBやBIM、VaVa、Hi’Specらが出演したヒップホップファン必見のドキュメンタリー『THE COCKPIT』、そしてサニーデイ・サービスらのMVも手がけ、柄本佑・石橋静河・染谷将太が出演する最新作『きみの鳥はうたえる』(OMSB、Hi'Specも出演、Hi’Specは映画音楽も手がける)が9月1日(土)からロードショーとなる三宅唱監督。 「きみの鳥はうたえる」 予告編 ここで、タイムラインをまとめてみよう。GEZANと〈GHPD〉はもちろんのこと、豪華出演者が彩りを加える『BODY ODD』のリリースパーティーは8月24日(金)に愛知、26日(日)に大阪、31日(金)に開催。本作のMVを監督している三宅唱の映画『きみの鳥はうたえる』は9月1日(土)新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかロードショー、以降全国順次公開となる。そしてGEZANの4枚目のアルバムが9月末にアナログ、10月にCD等でリリースされ、同月には大阪で<全感覚祭>が開催となる。 そしてこれ以上とないタイミングでGEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポー、〈GHPD〉からOMSB・Hi’Spec・YELLOWUHURU、そして映画監督の三宅唱で対談を行った。対談:BODY ODD
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俺も結構キレキレだった気がしたのに、負けた。そういうカマし方あったんだって。
Hi'Spec 今回のコラボまでは、YELLOWUHURU(以下、カマダ)が一番大きいのかな。 マヒト 一番最初に会ったのはカマダかも。 OMSB カマタが<FLATTOP>をもうやってて、俺は〈BLACK SMOKER〉のイベントでGEZANと知り合ったんだよね。 マヒト 俺とオムスは完全に〈BLACK SMOKER〉で。 OMSB それでカマタは〈BLACK SMOKER〉の2014年くらいにclubasiaでやってた<ELNINO>に遊びに来てて、その時に俺と翔くん(Hi’Spec)が出てたのを観てくれたんだよね。その時に俺は代々木のココナッツディスクで働いてて、そこに遊びに来てくれた時にすごい良かったって言ってくれて「俺のイベントに出て欲しいんだよね」と。それがWWWで開催された第1回の<FLATTOP>だった。 マヒト その時、なんで俺呼ばれてないんだって話をカマダにしたの覚えてる。 Hi'Spec 第1回、2回目と三宅さんがVJ。 “FLATTOP” at UNIT - OMSB & Hi’ Spec Beat Live with Sho Miyake & B.D. & USOWA & PAVRO & AKKOGORILLA 三宅唱(以下、三宅) YouTubeにあるあの時のビデオ、今でもたまにみるよ。 OMSB どっちも〈BLACK SMOKER〉からリリースとかもしてて......。最初にあったのはHeavySickZeroかもしれない。俺はリハーサルでかましたくて、というのも同業者をひとまず牽制していく瞬間だと思うんだよね。そうやってたら次にマヒト達がきたんだけど、いきなりマヒトがドラムスティックを持ってドラムを叩きまくって「よっしゃ、身体温まった」って(笑)。俺も結構キレキレだった気がしたのに、負けた。そういうカマし方あったんだって。 Hi'Spec 誰なんだろうこの人、「ドラムの人じゃないのか!?」って。 マヒト 全然全然覚えてない......。 OMSB 結構びっくりして。それでよろしくと。......あのパートめちゃくちゃかっこいいよね
マヒト 最初は“BODY ODD”っていうGEZANの曲があって、オムスに客演をお願いした。最初は単純に1曲で作ったんだけど、すごいはまってた。これを一つの点にして違うアプローチで何か作れたら面白いなと。 OMSB その流れで翔くんがB面を担当するようになった。 マヒト A面のサンプリングとかもB面に使ったり。 OMSB リミックスというよりかは、どちらも「BODY ODD」で。 ——A面の客演のセレクトは? マヒト Campanellaは昔から友達だったり、客演のセレクトは単純にタイミングで友達を呼んだ。 ——でも、そもそもどうしてオムスだった? マヒト ......あのパートめちゃくちゃかっこいいよね。 OMSB アハハ。 マヒト 単純に曲が太くて力があるから、ジャズっぽいアレンジでヒップホップはありますけど、バンドの骨太サウンドでマイクリレーをやるのは珍しいなと思って、最初に浮かんだのがオムス。 OMSB 嬉しい〜。嬉しさ。嬉しみが深い。「違和感こそがGHの色だな」
マヒト B面では、相模原に初めて遊びに行って、翔くんのスタジオに入ってその空気に飲まれた。これが「GAMI」かと。 曲作りでバンドと違う部分でいうと、ヒップホップの人は音階みたいなのを気にしないよね。トラックがあって、音階を気にせずに乗せれるから。でも歌をやってると音階によるから、最初に送られてきたやつでイメージしたら全然変わってて。一応用意していったんだけど、完成品にあるパートはその時になくて、オムスがラップしてる時にノリで考えた。 Image may be NSFW.Clik here to view.

恋愛は事故みたいなもんですからね(笑)。
——〈GHPD〉はどういう経緯で作った? Hi'Spec 色んなことを自分たちでやりたいなっていう、すごいシンプルなことを思った。 OMSB 自分で好きなものを作って、それを届けられる場所があれば良いなというのがきっかけだけど、まだ全然作れてない。 マヒト 〈SUMMIT〉(SIMI LABやPUNPEEが所属するレーベル)で思い出すのは、増田さん(〈SUMMIT〉代表)がオムスのライブで、母と父の間みたいな感じで見守ってて、めっちゃ良いレーベルだなって思ったこと。 そこからどうこうする訳ではないけど、でも〈GHPD〉をやるって聞いた時に、何か自由みたいなものを形にしたいのかなとは思った。だから『BODY ODD』は象徴的な一枚だよね。 Hi'Spec 音源としてはこれが初だからね。 Image may be NSFW.Clik here to view.

手紙書くのっていつぶり?
OMSB 『BODY ODD』の7インチを作るにあたって、新宿で打ち合わせしたんだけど、そこでジャケットをどうしようかって話になった。その時たまたま五木田智央さんの「TACOMA FUJI RECORDS」のTシャツを着てて、カマタが反応した。 マヒト ちょうどその時、東京オペラシティアートギャラリーで五木田さんの個展がやってたよね。観に行った。 OMSB しかも確かその打ち合わせの日に個展に行ってたんだよね。その前から画集も持ってたし。 三宅 オムスが五木田さんを好きな話、前にもしたことあるよね。ちょうどその後、山口でオムスと翔くん、それから『きみの鳥はうたえる』プロデューサーの松井さんと飲んで、五木田さんの話になった。昔松井さんがZINEを作って絵を描いてもらったことがあるって話で盛り上がって。 OMSB ダメ元で五木田さんに聞いてみるって流れになって。 Hi'Spec それで、「とりあえず音源を送ってください!」って返事が来て。 マヒト 俺らは新しいアルバムを送った。 OMSB あとは俺の諸々出したやつと翔くんのアルバムかな。 Image may be NSFW.Clik here to view.

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