
北欧インディ・シーンを牽引してきたスウェーデン・デンマーク
そもそも、北欧インディとはどういったサウンドを指すのか? それも人によって様々なイメージがあるだろう。北ヨーロッパで最も有名なインディ・ロックの産地と言えば、スウェーデン。同国出身のインディ系バンドとして、真っ先に名前が挙がるのは、ハイヴスやマンドゥ・ディアオといった、2000年代のガレージ・ロック・リヴァイヴァルに一役を担ったバンドに違いない。 一方、スウェーデンには、ヨーテボリに拠点を置くインディ・レーベル〈シンシアリー・ユアーズ〉を中心とした、エレクトロニック・ポップ/ドリーム・ポップの一群も存在している。同レーベルの設立者であるタフ・アライアンス、所属アーティストのCEOやjj等は、英米やヨーロッパでも人気が高く、いわゆる「北欧インディ」らしさとしては、彼らのようなポップ・サウンドを思い浮かべる人が多いかもしれない。 また、近年世界的に注目を集めている北欧のインディ・シーンとしては、デンマークのコペンハーゲンが挙げられる。同地のローカル・シーンを牽引するバンドと言えば、何と言ってもアイスエイジ。ハードコア・パンクの衝動性をアトモスフェリックなサウンド・プロダクションによって現代に更新した彼らは、D.I.Y.アティチュードがコペンハーゲンで根付き育っていることを全世界に知らしめた。同地の活きのいい若手バンドを次々と紹介する、地元のランドマーク的インディ・レーベル〈Escho〉の存在も大きく、アイスエイジも同レーベルから世界へと羽ばたいていったバンドの一つである。 現在進行形で発展し、注目のバンドを生み出し続けているコペンハーゲンのシーンからは、今年コミュニオンズがデビュー。彼らはD.I.Y.精神を受け継ぎつつも、同時にオアシスやストーンズ・ローゼズといったスタジアム・バンド譲りのポップ・センスに手をかけた新世代だ。また、彼らとも共振するコペンハーゲンの新世代として、先頃名門レーベル〈XL〉と契約を果たしたリスといったバンドも挙げられる。フィンランド生まれの新星、ソニック・ヴィジョンズ

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オリジナル記事: 北欧インディの現在。Communionsとも共振する新世代Sonic Visionsの音楽と背景
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