



Interviw:樋井明日香/椎名琴音/小川紗良/濱田真和 by 野中ミサキ(NaNo.works)

「この役を私以外の人が演じるのはイヤだなと」(樋井) 「これはもうやるんだ!って覚悟を決めました」(椎名) 「逆のベクトルに行くチャンスなのかもしれないって」(小川)
——このインタビュー時点で、稽古も折り返し地点だそうですね。まず、それぞれ最初に脚本に目を通したときの印象って、覚えていますか? 樋井明日香(以下、樋井) 私、脚本を読んですぐマネージャーさんに「絶対にやりたい!」って言いました。この役を私以外の人が演じるのはイヤだなと思って。最初は自分がいただいた彗のところだけ声に出してなぞっていたんですけど、読んでいるうちに涙が止まんなくなっちゃって。初めだけじゃなくて2回目、3回目も大号泣で。もちろん自分の役に感情移入しているところもありますけど、単純に読みものとして毎日の楽しみになっていましたね。 椎名琴音(以下、椎名) 私は、これまで舞台をやってこなかったんです。小さい頃から演劇は大好きなんですけど、舞台で演技することにニガテ意識もあって。だから、今回お話をいただいたときも脚本読むのが少しイヤだったんです(笑)。だけど、そんなことは関係なくすごくおもしろかったし、いただいた渚の役がすごく魅力的で、自分に近いんだなって気づいたらイメージも湧いてきて、すごく演じたい!って思いました。あとは、役者として共演させていただいたことがある古館佑太郎さんが今回音楽を担当されるというのも大きかったですね。古館さんの音楽はもともと好きだったので、「彼の音楽が流れている舞台ってすごく素敵だろうな」と思って。そういう想像も脚本を読みながらたくさん想像しているうちに、「これはもうやるんだ!」って覚悟を決めました。 ——お2人は初見の段階で没頭されたみたいですけど、小川さんはどうでしたか? 物語に大きな転機をもたらす重要な役どころですが。 小川紗良(以下、小川) うーん……そのときの精神状態とかもあったかもしれないですけど、私は正直2人ほどそこまで作品に入っていけなくて。ただ、これを書いた人にはどういう意図と想いがあってこの作品をやろうとしているのかっていうところには興味がありました。それから、私のいただいた輪っていう役が天真爛漫で明るい子なんですけど、そういう役を今までいただいたことがなくて。ほとんど影のある役ばかりだったので、「これは逆のベクトルに行くチャンスなのかもしれない」と思ってオファーを受けさせていただきました。実際、やればやるほど自分とは真逆だなと思うので難しいんですけど、日々やっています。


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オリジナル記事: 【インタビュー】「愛は大怪物」新鋭のキャストが絶望と愛を描く。「愛とは何か?」全てそこから始まった舞台『monster & moonstar』
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